大会長挨拶

ご挨拶
大会長 小林 優子(駒沢女子大学)
第21回日本運動器看護学会学術集会
大会長 小林 優子(駒沢女子大学)
 第21回学術集会のテーマは「スポーツ活動と看護」といたしました。このテーマを決定した頃は、東京2020に向けた準備が着々と進められており、多くの人々が希望をもってこの祭典へ向かっていました。そんな折、東京2020の翌年にスポーツをテーマに看護を考える学術集会にしようと考えておりました。ところが、東京2020は新型コロナウイルス感染症の影響で1年延期することになりました。思いがけず、オリンピック・パラリンピックの開催の年に「スポーツ活動と看護」のテーマでの学術集会開催となりました。
 オリンピック・パラリンピックのようなトップアスリートが競うスポーツ、プロ野球やJリーグなどのプロスポーツ、中学・高等学校、大学の部活動、学校体育のスポーツ、幼児期のスポーツ教室、健康づくりや健康管理のためのスポーツなどスポーツの場面は様々です。そして、趣味、娯楽、社交、生きがい、健康づくり、教育、仕事と目的も様々です。そんなスポーツ活動を支えるための看護は小児看護から老年看護までの発達段階を含み、受傷から回復までをみると、救急看護、周術期看護、リハビリテーション看護といった分野に及びます。看護の場も、体育館やグラウンド、救急外来、手術室、病室、リハビリテーション施設、スポーツ外来と多岐にわたります。それぞれの立場で「スポーツ活動と看護」について、看護の役割や実践について議論し、多職種との連携や協働についても考えを深められる学術集会にしたいと考えております。
 本年度開催の第20回学術集会は、福岡佳詠大会長(近畿大学病院)のもと、初の大阪開催の予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の流行により、やむなく抄録集・講演集開催に変更となりました。にもかかわらず、予想を上回る数の参加登録があり、本学術集会へ寄せる学会員の厚い思いに触れております。
 第21回学術集会は、これまで歴史を刻んできた横浜会場での開催を予定しておりましたが、今なお続く新型コロナウイルス感染症の流行を鑑み、withコロナ時代の学術集会の開催方法として、WEB開催に変更いたします。WEB開催のメリットを最大限活用し、ご参加の皆様にご満足いただけますよう、企画委員一同総力を上げて準備してまいります。どうぞより多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
 最後になりましたが、医療現場における新型コロナウイルス感染症への対応、コロナ禍での教育・研究など、日々奮励されております皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。